片貝デニムは、小千谷市の紺仁さんで織られている片貝木綿の一つですが、通常のものとは違い撚りがかかった糸を使っていますので、地厚でしとっりとした風合いです。
綾織の斜めの織目が切り替わることで、杉の木のシルエットのようなギザギザが現れることから「杉綾」と呼ばれる地模様が入っています。特にこの反物は、切り替わる感覚がランダムなので、遊び心がありますね。耳のオレンジ色が覗くようお仕立します。男性にもおすすめです。半幅帯や八寸名古屋帯などを合わせてカジュアルに楽しんでください。
ご家庭での手洗いや、専用ネットに入れれば洗濯機でも洗っていただけます。
単衣でお仕立しますが、北陸の気候ですと7・8月以外は着ていただけると思います。
【織元紺仁さんに関して】
新潟県小千谷市で江戸時代より続く染織工房「紺仁」で織られています。昭和二十年代、古くからの紺屋としての仕事ぶりを買われ、柳宗悦の提唱した民衆工芸運動の一環として、彼の指導の下、片貝木綿という紺仁独自の織物が完成しました。日常生活にとけこんだ「用に即した美」という考え方を背負って生まれてきた生地です。
当店が片貝木綿を扱い始めたのは20年以上前になりますが、当時から素朴な風合いと呉服業界では珍しいモダンなセンスを持ち合わせた独特な反物だと驚きました。後にその生い立ちを知り、とても納得しました。
また、綿を敢えてあまり撚らず、空気を多く含んだ状態で糸にしてあるので、ふっくらと柔らかい肌触りが特徴です。また、タテ糸に3~4種の太さの異なる糸を並べることで生地の表面に凹凸を出し、体にまとわりつかない感触を持たせています。更にその糸のほとんどは単糸使いのため、使い込むと綿(わた)に戻ろうとする性質があるためにふんわりと暖かい、優しい風合いへ変化していきます。
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¥33,000価格
消費税込み
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